【違う?同じ?】たくあんとたくわんとぬか漬け|歴史と漬け方の違い|沢庵和尚の不動智神妙録って知ってる?

季節をあじわう

こんばんわ。
お出かけ大好きクマ吉と、お料理教室へ行ってきましたhachiです。

 

今日習ったのは「たくあん漬け」。
一年中お店で買うことができますが、今の時期に仕込みをするものなんですね。

今日も、いかす!ハンド天国のえり先生のお教室へ行ってきましたよ。

 

とっても親切に丁寧に教えてくださって、そして教室の後の手作りランチが絶品なのです♡
さすが心からの手仕事への愛が伝わってきて、毎度わたしも背筋が伸びる思いになります。

ではさっそく!
今日はたくあんのお話と、お教室のレポートをお届けします。

 

たくあんとたくわん、ぬか漬けって違うもの?

結論から言いますと、”たくあんとたくわん”は同じものです。
発音の違いで、同じものを指します。

 

一方たくあんとぬか漬けはどうでしょうか?

こちらは、たくあんは干し大根を使うのに対して、ぬか漬けは一般的には生の野菜を使い野菜の種類はなんでもありですね。
しかもたくあんの大根は、よく売ってある青首大根ではなくて、もっと細身のたくあん用の大根が使われるそうですよ。

また漬ける期間は、たくあんは干し大根を使うので1~3カ月ほどかかりますが、ぬか漬けは1-2日ほどでほとんどの野菜が食べられるようになります。
数日経つと段々酸味が強くなり”古漬け”と呼ばれるほど、味もすぐに変化していきますよ。

たくあんはじっくり漬かる分、味の変化も1~3カ月ほどと穏やかです。

 

漬け物の原理は同じですね。
塩分によって野菜から水分が出ることで長期保存できる状態になり、水分の代わりに漬け床の栄養や味や香りが入っていきます。

野菜の固い皮を入っていける、パワフルな植物性乳酸菌がたっぷりなので、野菜の食物繊維と合わさって整腸作用に期待大ですね。

特に白米を食べるときには、たくあんやぬか漬けを一緒に食べるとバランスが良いですよ♡

日本は漬物天国

みなさんはお漬物、お好きですか?

わたしは自分が台所に立つようになるまでは、そんなに好きでもなかったのですが、今ではマイぬか床を持って4年くらいになります。

 

オットのご飯が要らないときは、ご飯、お漬物、お味噌汁の3点セットでもう十分なほどです。

 

だんだん日本人的なDNAが発現してくるお年頃なのでしょうか^^(笑)

 

ここで一つ問題です!
日本にはどれくらいの種類の漬物があると思いますか?

歴史的な観光地や昔ながらの商店街では、よく漬物屋さんが試食を勧めてくださる光景が見られるので、相当数あるんだろうなと思いますが、、、

 

実は1200種類くらいあるんですって!

 

驚きですよね。
これは世界一漬物の種類がある漬物大国と言われても納得です!

海に囲まれていて塩が獲れる環境、味噌や醤油、日本酒、焼酎といった発酵文化が漬け床のバリエーションに繋がり、四季があって育つ野菜の種類も多かったことが、その一因だそうですよ。

 

日本は瑞穂の国、ですからやっぱりそのお供に。
実は縄文時代にも漬物らしきものが存在したという話もあるそうです。

そして元々超サスティナブル民族の日本人は、多く採れたお野菜たちと、精米したあとの米糠だって、お酒を絞ったあとの酒粕だってすべて活かして頂いてきたのですよね。

そんな心意気と文化を受け継いでいきたいなぁと、改めて思った今日なのでした。

 

たくあんの歴史

たくあんが初めて漬けられたのは江戸時代。

その起源として有名なのが、沢庵和尚が作った、とか沢庵和尚の墓石がたくあん漬けの重しに似ていた、といった説ですよね。
保存食という意味で”蓄え漬け”が訛って”たくあん漬け”になったなど諸説あります。

たくあんの漬け方のポイント

<たくあん漬けの材料>
・干し大根
(自分でも干せますが、たくあん用の細い大根が適しているのと、都会は湿度が高いので途中でカビてしまうことが多いそうです。干し大根の形で購入できるんですって。)

・米ぬか
・自然塩
・昆布、干したミカンや柿の皮(旨みや甘み付けのために)
・鷹の爪(防腐剤として)


<作り方のポイント>
・干し大根は、水を張った桶で素手でよく洗います。
シワシワになったところに泥やホコリが溜まっていました。

・糠は自然栽培米など、農薬の心配がないものを使いましょう。

・昆布、みかんの皮などは、天然の旨み付け、甘み付けができます。
皮はカラカラに干して使いましょう。

・洗った干し大根のシワに糠を詰めるようにしっかりまぶして、樽に入れます。
隙間のないように敷き詰めて、どうしてもできてしまう隙間には糠や大根の歯を詰めます。

・重しは大根の重量×2~3倍以上あると安心だそうですよ。

 

おまけ:『沢庵和尚|不動智神妙録』

たくあんの語源になったという説でも有名な沢庵和尚。

沢庵和尚の『不動智神妙録』は、わたしのバイブル本のひとつです。
ということで、たくあん繋がりで最後にちらっとご紹介しますね。

 

沢庵和尚は1573年生まれ、超ざっくりいうと仏教・仏法を極めること、体現することに生涯を捧げた人物です。
その本気度がどれくらい筋金入りかというと、仏法を権力でモノにしようとした江戸幕府に真っ向から反発し屈しなかった一方で、その信念を貫いた在り方に将軍徳川家光公さえも厚い信頼を寄せ尊敬の念を表したという。。。

ね、常人には想像を絶する精神力!!!

この沢庵和尚は剣術の偉大な先生でもあって、そのお弟子さん(といっても超有名な剣豪)に向けての教えであり、これを元に日本の兵法ができあがったといっても過言ではないほど影響力のある書物が『不動智神妙録』なのです。

 

そう聞くと、まず読解が超難しいのでは??と思いますが、安心してください!
現代語訳された本が出ていますので。

わたしが薦められて読んだのは池田諭(いけださとし)さんの訳本ですが、原文と現代語訳が交互に載っていて、さらっと読めてしまいましたよ。

 

剣術のお話のなかに、わたしたちの日本人として、人としての在り方のヒントが盛り込まれていて、正直全部を理解できる日がくるのかは謎ですが!(汗)

 

わたしが一貫して感じたのは「とにかくひとつに心を留めないことが大事だ」ということ。
剣術の世界では、例えば「今の一刀切れがイマイチだったなぁ」とか、なにかに気を取られた瞬間に相手に切られてジ・エンドですよね。

それって、実はわたしたちの生活で常にベストを尽くすためにも言えることだと気づかされます。

 

「やってしまったことをいつまでも引きずっていても、今を棒に振っているだけ」なんですよね。

 

わたしも小心者というか、例えば「あの人にあんな風に対応したのはよかったのかな?」なんて、ふとした時に思い出してうじうじ考えることがあるのですが、それって相手にとっては記憶にさえ残っていないかもしれないですし、、、ただ我が強いだけ!

そんな自分が嫌になるときもありましたが、『不動智神妙録』を読んで度々いろいろな表現で「とらわれないココロこそ目指すべきもの」というメッセージを受け取ることで、自分のなかに「ココロを留めたら切られるぞ!!」と警告してくれるもう一人のわたしが生まれたのです。

 

もちろん、まだまだ修行中で全然ココロが留まって淀みまくっているときもありますが。

それでも以前よりは視点を高く、視野を広くしてもらったと思います。

 

時折手に取って、占うように開いたページにきっとその時必要なメッセージが書かれているんじゃないかな、と思うような一冊です。

よかったら、ぜひ一度お手に取ってみてくださいね♡

まとめ

たくあん教室のレポートのつもりで書き始めたものの、書いていくうちにいろいろ枝葉がついてきて、、、いったい何が本題だったのか?(汗)

 

たくあんってとても身近な食べ物ですが、それだけ奥深いんだよ~!ということでまとめさせていただきます♡(笑)

 

脇役になりがちですが、カラダを整えるうえでも優秀選手のたくあん!
ぜひ日本人古来の知恵を食卓で楽しみましょうね。

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。

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